ushi4026’s blog

旅と自転車、工作を愛する高齢者。あくまで私見ですが。

19日目 石巻から多賀城

女川道の駅は意外と暖かく、最低でも18℃だった。着込んで寝たのに、シュラフを夜中に蹴飛ばしていたが、寒くて目が覚めることはなかった。

トイレに行きたくて5時半起床。女川港から朝日が登るかと期待したが、水平線上は雲の中だった。

明るくなってから周囲を散策すると、市営の無料駐車場はたくさんあった。ただ道の駅に隣接するところは50台位。夜のトイレを考えるとやはりここになる。

車で石巻駅へ。漫画で町おこし、そして石ノ森章太郎の関係するところだから多いとは思ったが、以前ツールド東北で来たときにはこれほどキャラがあるとは気付かなかった。境港の鬼太郎のようだ。ちなみに境港は阪神大震災後に米子市の仕事を担当し、神戸から何度も通った。中国地方を回る時には是非また訪れたいものだ。

石巻駅付近に車を置いて自転車で出発。復興公園には寄ってみたかったので、ちょい寄り道。

石巻市で亡くなった方のすべての氏名が刻まれた碑がある。

そして震災遺構の小学校が目の前。

東日本大震災の被災地で海沿いに大きな公園ができるのは、自治体が買い取って、非居住に指定するためだ。住居兼店舗も危険だから、自然とスカスカになる。町としての発展はイマイチだが、命には代えられないということか。

高い建物には避難所マークが必ず着いていた。

沿岸の主要国道45号を避けて平行に走る県道を進む。いつのまにか水路沿いの堤防が快適なサイクリングロードの様になっていた。多少継ぎ目はあるが、25c(俺のタイヤサイズ)でもまあ快適。下手な割れ目のある国道よりよほど良い。

ここで悩んだのが、航空自衛隊東松島基地があるため、この先は行き止まりになっているのではないかということ。と、自衛隊機の離陸が。

こりゃええ!行き止まりでも構わん。行ってしまえ。自転車でしか通れない絶好のビューポイントである。

練習機もじっくり発進の様子、着陸の様子を間近に見られた。

幸い、基地の南側を抜け、県道に戻ることが出来た。

昨日会ったKさんのアドバイスを受け、松島手前で野蒜へ回る。確かに坂が少なく、車が比較的少ない。東松島基地にならって図に乗って、堤防の上を走ってみる。

残念ながら松島に近くなると、絶壁で守られている箇所が多くなるため、堤防は途切れ途切れだったので、Uターン数回。

一度9%の坂はあったが、各100m、4回程度の上り坂で松島海岸に到着。平日なのに人が一杯。早々に退散する。その後坂は3回くらいあったが、基本的に平地なので、乗り切れた。昼飯には早すぎるので、塩竈市場で海鮮丼か。

以前復興ライドで行ったので、場所は覚えている。港の南側だ。あれ?何か形が違う。こんな立派な建物じゃなかったような。まいいや、レストランもあるし。

入ってみると、観光船待合用の蕎麦屋がある。毎度海鮮丼も腹が苦しい、財布も苦しいのでそばで良いや。マグロワンタンそばがオススメだそう。何だそれ?

実はここは観光船ターミナルビルになり、市場は港の北側に移転したのだった。

そのまんま、中落ちがワンタンに包まれて出てきた。どこがありがたいのかよくわからんアイデア商品だな。

まあ、あと12km。ほぼ平地だし、次の電車まで1時間。余裕である。

ダイヤをコピーしていて良かった。多賀城では30分に1本はあるが、石巻まで行くのは1時間に1本。大丈夫、3時過ぎには石巻に着いた。


三陸道で帰り、多賀城には4時過ぎ。そこから道の駅おおさとまで車で40分。

明日も晴れそうだ、まだ続けよう。多賀城から仙台中心部を離れ海沿いを走る。帰りがちょっと面倒臭いが、東北線または仙台空港線で仙台まで、乗り継いで仙石線多賀城までだ。