ushi4026’s blog

旅と自転車、工作を愛する高齢者。あくまで私見ですが。

23日目 広野からそん勿来くな方法で完了

 

昨日泊まった道の駅は温泉が併設されていて、茶色の湯がとても気持ち良かった。おかげで体がポカポカしてよく眠れた。

広野駅に戻り、スタート。広野駅は改札口が一方にしかなく、反対側の駅広から行くには歩道橋を渡っていかなければならない。原発補助でトイレもエスカレーター付きの歩道橋も完備されていた。


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この町の宿泊施設は工事関係者専用のものが多い。家もアパートばかり。未だに除染工事が進行しているのだろう。商店などはほとんどないので、宿で食事するか、車を飛ばしてコンビニに行くしかないようだ。ラブホテルまで長期利用歓迎となっていた。

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さて最終日となるか、おそらく距離は60km。8時に出れば14時の電車に間に合う。それまでに茨城県に入って最初の駅大津港まで行けるか。

朝の目覚めの一発が待っていた。

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そりゃあ目が覚めざるを得ない。ラジオ体操より強力。


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6号線さえ外れれば、時々急な坂はあるが、車の通らない静かな道。

いわき市に近くなると、道は平坦になり、海岸沿いのサイクリングロードが現れた。


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勿来の関まで続いているという。堤防が途切れ、海岸沿いを外れてもしっかり案内標識がある。

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青い矢羽の標識までルート沿いに曲げて100m前から指示する。完璧に近い案内だ。休憩場所まであと何キロかの表示もある。
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海沿いを軽快に走っていると、一人の女性サイクリストがいた。大体同じペースなので前を引く(風よけになる)と申し出ると、了承。ついでに旅の話をしながら5kmほど進む。小名川在住で、つくば8時間耐久に出たことがあるとのこと。天気が良ければ毎日走っているそう。地力がありそうなので、先に行ってもらうことにして、休憩。

すすきが光って美しい。

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このペースなら目標は楽勝。で道の駅で休憩したら、昨日食べられなかった無花果が。5個入りで無理かなと思ったが一気に食べてしまった。なんでもいわき市無花果の北限だそう。何十年ぶりに食べた。小学校4年の時自衛隊官舎の庭に無花果の木があり、熟すともいで食べたことを思い出す。あの頃の官舎はみな木造平屋建てで、庭があったので、親が色々育てていたのを思い出した。


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走行時の平均速度はずっと平地のため20km/hオーバーなのだが、休憩が10分20分と長いので、総平均は12から10kmほどになる。

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そろそろ海ともお別れだ。残り時間を計算すると大津港まで行くにはギリギリの時間になっていた。

地形図を見ると最後の3kmがどうも坂らしい。乗り遅れたらいわき駅での乗り換え時間を含め18時頃になってしまう。そこはそれ、頑張らない精神を発揮し、一つ手前の勿来駅で東北周遊完了とする。福島県東岸で最南端のえきだから良いんじゃないと自分を説得。今度茨城県を回るときに勿来まで来ればいいのことよ。(サイボーグ006談)

googleに道案内させたら、西口自転車置場についたが、改札は東口。国道6号まともに来ればすぐ改札だったのに、歩道橋を渡って改札、さらに跨線橋を渡って下りホームへ。広野みたいにエレベーターなし。無事2分前にホーム到着。

いわきで乗り継ぎ待ちが40分ほどある。駅をでてイタリアンの店を目指したが、なかなか着かず、これでは間に合わんと立ち食い蕎麦の店へ。鴨蕎麦だったが、つゆの昆布だしが最高。店主のバアさんはつゆおいしかったねえと声をかけたが、愛想なし。でも旨ければいい。

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広野に着いて泊まりをどうするか。道の駅はここからかなり遠い。袋田の滝に近い大子にするかと高萩経由で暗い道を走らせているうち、あと1時間も山道を走るのが嫌になり、高速に乗って日立中央SAにした。コンビニも併設されているのでハイボールの氷も調達できる。さすがに最近の高速内のコンビニは酒を売っていないが、こちとら酒だけは欠かせていないので、OK。

ちなみに勿来から大津港までは3kmで切り通しにより平坦で、間違いなく間に合ったはずである。ま、そんなことで悔しがってもしょうがない。またいつか来るさ。

というわけで、23日間に及んだ東北一周自転車旅は完了。といっても、津軽半島下北半島、田老から釜石までは未完である。本州最東端のトドが崎も行きたい。あきらめた北山崎の断崖、鵜の巣断崖も行きたい。あの坂をどうやって攻略するか。e-bikeに心は非常に傾いている。