最終日は輪行着を想定して紀伊勝浦駅前のドミトリー。2段ベッドの男女同室なのだが、それを気にしない人が泊まるのだろう。暖房が効いて、暖かくよく眠れた。
駅前の古いビルを改装したものらしく、外観は古臭いが、中はとてもセンスが良く若者向けにリニューアルされている。3Fの居室は飲食禁止で椅子もないが、2Fはカフェ&バーとなっていて、西洋人の会話が続く中、コンビニ飯を食べながらブログを書けたので、楽だった。
さて、今日は電車で帰るだけだが、12時過ぎの特急までは時間がある。予定では太地のクジラ博物館に行こうと思っているのだが、雨だし、海の眺めはイマイチ。駅前のカフェでコーヒーを頂いて思案。e-bikeがあるので、話を聞くと、これで行くなら那智の滝まで30分ですよとのこと。
30分は大げさだが、10㎞坂を上るので片道45分くらいでは行けそうだ。しかも交通量の多い国道を通らず行ける。太地は次回通るので、那智山に行くことにした。
社殿までは時間がないので、滝のみお参りする。
でかい。以前も来たことはあるが、やはりでかい。高さ100m以上はある。来てよかった。観光もそこそこに今日の昼食は外食と決めていたので、山道を早々に下って戻る。
紀伊勝浦の駅前はいずこも同じで閑散としているが、駅前からすぐ商店街、それもさすがに観光拠点なので、物産店や飲食店も営業しているようだ。港はすぐ近く、観光船も営業している。
以前は東京から那智勝浦港を経由し高知へ向かうフェリーがあったので、新婚当時に軽のワンボックスで紀伊半島を旅したことがある。約40年前だが、国道の幅が狭く、軽自動車とバスもすれ違うのも大変だった。
昔の活況を示す銀行跡だろう。郵便局になっていた。
ドミトリーで教えてもらったそば屋へ。
勝浦はマグロで有名。ミニマグロ丼とミニざるそばのセット。そばが後で来たので、マグロ丼は先に食いかけ。
近くにホテルが多いので、11時開店と同時に10名ほどが来ていた。
駅前で自転車をばらし、特急南紀で名古屋へ。
いつも通り自由席が空いている。旅用の特急なので荷物のコーナーが広い。反対側にも車いす用が2か所、特大荷物スペースも他にある。
名古屋まで4時間弱。さすがに飲み飽きて1時間ほど寝る。
鉄道だけが海近くを走るところもあるので道路では見られない風景も見えた。
途中新宮駅で寝台特急銀河と遭遇。京都行きだそうだ。銀河と言えば、俺には昔に東京大阪間を夜通し走っていた貧乏急行銀河のイメージしかなかったが、これはかなり豪華そう。リッチな老人の旅人用だ。
名古屋で新幹線に乗り換え、駅で購入した弁当を早々に頂く。
みそヒレカツ重。それなりに美味しいが、カツはやっぱりロースだなぁ。半熟卵はカツにかけるのだろうか?
名古屋からだとひかりでも2時間ほど。飯食ってハイボール350mlの1本ですぐ東京だ。13号車から16号車まで修学旅行の高校団体だったので、15号車の喫煙ルームは独占状態。さすがに制服姿でタバコ吸うやつはいなかった。
朝霞で自転車組み立てて自宅へ。紀伊勝浦から約8時間の電車の旅なり。来年は再び紀伊勝浦から出発し、できれば大阪まで。メインは今のところ潮岬と堺市の自転車博物館である。勝浦のドミトリー気に入ったので、次も利用したいなあ。