ushi4026’s blog

旅と自転車、工作を愛する高齢者。あくまで私見ですが。

名刺って

何だろう。

会社で使っていた名刺を整理することにした。

サラリーマン41年で1つの会社にずっといたので、年月を経て部署が変わることはあってもそう多くないと思っていた。転勤や部署名変更などの度に3枚ほど残して捨てていた。入社当時から分類すると、50枚近くになる。

俺の所属していた会社は頻繁に組織名変更があるので、その組織名だけの変更は4割を超える。こんなに組織名変更をする会社はなかなか無い。

入社当時は縦書きの厚紙だった。社章もエンボス加工され、時代を感じさせる。さらに旧姓の名刺はこれのみ。4年目で養子に入ったので、氏名が変わったのである。

早々に横書きとなり、社名も変更になったので、風体はかなり変わった。

次は部門変更。当時電算システムの変更プロジェクトが発足し、システム課に配属。COBOLとかCとかを学習させられ、ヒイコラ言っていた。プログラマとしてものになるほど上達しなかったが。

その頃PCが爆発的に普及し、中型電算機を本社に抱えるシステム課は解散となった。もとの設計部署に戻り、PCで業務代替できるようマクロで組むのを数年取り組んだ。

次は異動。仙台の現場に単身赴任、阪神淡路大震災で家族4人転勤、東日本大震災で再び単身赴任。全部で10年間は地方だった。

職階の変更。課長制度がある時代だったので、課長代理まで昇進、来年は課長かな?と思ったら、課長制度がなくなり、肩書がなくなった。課長になったら腕時計がもらえる風習だったので、残念に思ったことを覚えている。

一時期土地区画整理組合に派遣。バブル崩壊で100億以上の負債を抱えた組合だったが、事業再構築で復活、黒字で解散したらしい。政治と金が絡む大きな事業だったが、腰痛で半月ほど休んだら、お払い箱になり、元の部署に戻された。

最後の時期はフラットな職階で、俺はずっと社内では平(肩書なし)だったが、名刺には体裁を保つためか、いつの間にか「主任」と追加されていた。でも最近はだんだん職階制度が復活してきて副ナントカ長とか副主任とかができているらしい。誰も職階では呼ばないので、どうでも良いのだが、給料と関係があるのだろうか。給与額は上司と本人の評価整合で行っているらしい。

名刺を保存するのに年賀状と同じく何の意味があるのか?単なるノスタルジーと言われればそれまで。だが、そのノスタルジーこそ、会社に41年間も通って紆余曲折した証なのだ。今はともかく1種類1枚ずつ保管することにしておく。過去を捨てきれないみじめな老人と言われても。