ushi4026’s blog

旅と自転車、工作を愛する高齢者。あくまで私見ですが。

道東タクシー 3

2日目後半は、ようやく観光地らしい場所へ。といっても帯広への帰り道すがら、頼んで俺が寄るようお願いしたのだが。

層雲峡である。両側は切り立った崖が続き、壮観だ。

こういう個所では止まろうとはしてくれないので、運転しながら写真を撮る。(デジカメなので片手を使い、当てずっぽうで取るので運転に支障はない)

層雲峡ロープウェイにも上って良い許可が出たので、上がってみる。

夏のせいか、ガスが多くて遠くは望めなかったが、良いところであった。ただ、俺は勘違いしていたのだが、すぐ西に位置する大雪山が望めると思っていた。

西には黒岳という山がそびえており、頂上まで徒歩1時間半登らなければ大雪山(代表は旭岳)は見えないとのこと。もっとも大雪山とは山系の名であり、その名の独立峰はないので、黒岳も大雪山系なので、我慢する。

ここから糠平湖を通り国道をまっすぐ行けば帯広まで一直線なのだが、客のリクエストにより一本逸れ、山中へ入り込んでゆく。

目的地は然別湖。湖畔の道は両側1車線しかなく、結構スリリングである。湖畔のホテルに着くと、嫁が「車が停まってる!」という。見るとホテルの駐車場に車が5台ほど。そんな閑散とした時期に来ていたんだ。なんでもバスは帯広から1日1本あって、冬の湖面が凍った時期に来ていたそう。帯広からは糠平湖とほぼ同距離にあるのだが、こちらはさびれてホテルが1件だけ生き残っている。どれだけ人のいない所が好きなのか。おれも好きだが、ちょっと方向が違うようだ。


糠平湖畔のタウシュベツ橋その他の橋梁群は素通り、運転手としては依然来た時タウシュベツ橋に感激したので、他のアーチ橋遺跡も見たかったが、無言でスルーするので、ここは素直に帯広へ帰宅。

車をレンタカー屋に預けるときにひと悶着。帯広には自宅はあるが駐車場はない。4日間借りるので借りるときに交渉して夜だけレンタカー屋の駐車場に停められるよう許可を取ったのだが、そういう措置はしていないと拒否された。だって借りる時点で担当者に許可を取ったんだからねと反論し、なんとか停められた。

そもそもレンタカーを借りる人の中には自家用車で来て別の大型車やトラックなどを借りる人もあるはず。予想通り他の自家用車も止まっている。単に別の保管場所に移すのが面倒なだけだろうと想像するが、そこまで言い負かす必要はないので、感謝の言葉を述べておく。

3日目。今日は日帰りで海岸沿いへ。ナビは全く役に立たない目的地ばかりなので、嫁の指定したGoogleMapの地点を俺のスマホに転送してスマホでナビさせる。なぜか嫁のスマホではgoogleのバージョンが古いのか、ナビができないので面倒くさい。

とにもかくにも、海岸近くにたどり着いた。ここは何?

立派な看板はあるのだが、遺跡展望台?遺跡はどこ?地図の看板もあり、方向は間違っていないが、遺跡の影も形もない台地である。まあ客の要望だから、黙って写真を撮り終わるまで待つ。

続いて長節湖という汽水湖へ。天気が悪く、小雨も降る中、うら寂しい湖。

看板の前はキャンプ場らしいのだが、水道もトイレもないただの平地。これをフリーサイトといわれてもなあ。

次に湧洞沼展望台。GoogleMapの写真は晴れていてきれいなのだが、小雨の寒い中、花も終わっていてうら寂しいことこの上ない。おまけに草が生い茂って展望台のある丘まで行けない。仕方ないので道道の行きどまりまで行き、海岸線を歩く。寂しすぎる。

でも行きどまりにキャンプ場があった。ここは管理棟もトイレもある。テントが2張りだけ寂しそうに張ってあった。

最後はこれはちょっと運転手も心動く、トーチカ跡。

太平洋戦争の際にロシアが攻めてくるかと海岸沿いにトーチカを建造した跡がいくつも残っている。だが探し出すまでが苦労。Googleのルートでは海岸沿いの背丈ほど生えた雑草を押し分けながら車を進める必要がある道に出た。ジムニーや軽トラなら行けるかもしれないが、乗用車では無理。引き返し別の畑沿いを探す。ついに入り口の看板を見つけ、砂浜へ入る。

あった。

本当にこんな小さいもので上陸阻止ができるのかと疑問だが、終戦末期、必死だったのだろう。70年も良く残っているものだ。周囲には200~300mおきに点在する。

これは良かった。そのうち釧路方面を自転車でリベンジするときにまたほかの場所で見たいものだ。

というわけで、3日目終了。明日はどっちだ!