ushi4026’s blog

旅と自転車、工作を愛する高齢者。あくまで私見ですが。

恋の病は

お医者様でも直らないかも知れないが、腕の痛みはひょっとしたらと思い、草津の湯へ。

2か月ぶり温泉教授(私が勝手に命名。会社の後輩で東北で温泉巡りした仲)と会い、藤岡までは自走し、そこから彼のトヨタセンチュリー、違ったホンダアコードで連れて行ってもらう。

目指すは草津温泉大滝の湯。いつもは透明の湯だそうだが、月に2度午前中だけ白く濁るそうなので、運が良ければ白濁の湯に入れるそうだ。

八ッ場ダムへ向かい、八ッ場大橋から湖を望む。紅葉真っ盛りで湖畔の道の駅は満員状態だ。

名物ダム焼きを食う。なぜダム焼きと呼ぶのかわからないが、お好み焼きを半分に折った半円形の食べ物。八ッ場ダムはアーチダムでもないのに。味は大したことはない。ただのお好み焼きだ。

北上し、草津温泉を目指す。ナビのルート指示通り行くと工事中で、草津温泉街の真っただ中に出てしまった。観光客が道幅一杯に歩いている中をそろそろ進む。紅葉シーズンなので人が多い。ハイブリッドカーの電動モードだと車に気づかない人が多いので、通り抜けるのにヒヤヒヤする。しかしおかげで車を降りずに中心地の名勝湯畑を眺めることができた。ナビに精一杯で写真は無し。

中心部を抜けたところに大滝の湯はあった。しかし温泉の無料駐車場は観光にも利用され空いていない。湯上りの人に狙いを定め、10分ほどで駐車可能となった。

予定通り白濁の湯。温度は42℃くらいで俺にはちょうど。教授は普段40℃の風呂に入っているので熱いらしい。この温泉はpHが日本で2番目にキツイ(玉川温泉に次ぐ)とのこと。そんなにピリピリしないのだが。それは別の風呂にあった。

階下に行くと木造りの風呂が4つあり、順番に入らないと肌がきついとある。しかし湯舟が4人くらいで一杯。1番目の4人が出る気配がない。意を決して4番目の風呂へ。げっ。ビリビリである。温度はそうでもないが、肌溶けるー!腕のテーピング跡がかぶれて皮膚が薄くなっている個所がヒリヒリ痛む。傷には効きそうだが、その前に皮膚が溶けているのではないか。

すぐに退散して内湯へ。露天も青空が見えて気持ちいいのだが、温度が低すぎて内湯へ戻る。しかし内湯と露天は白濁が楽しめて最高だった。

温泉内では写真が撮れないので、駐車場で教授の車ともみじを。

風呂を上がって1時。昼飯は教授に任せ、再びそばを。東へ山道を降りて道の駅六合(くに、と読む)へ。八ッ場ダム周辺に比べ、人気のない質素な道の駅だ。併設された蕎麦屋も客が数名。土曜の午後なのにこんなに人気がない蕎麦屋は不安である。

ところが注文してみると、すごいのが出てきた。

まず、そばの量がすごい。写真ではわかりづらいが、せいろから10㎝位盛り上がっている。都会では超大盛の部類だ。歯ごたえ良く、そばの風味が高い。さらに白いのは大根のうす切り。富士山冠雪の様に大量の大根がかかっている。これで900円。別注のてんぷらは200円だが、かぼちゃ、山芋、舞茸。舞茸は大きすぎてそば猪口に入らない。教授は大根無しだが、盛そばで700円。天ぷらプラスで900円、以上で満腹。道の駅のレストランはだいたい1000円以上だが、美味しいそばを含め、腹が苦しいほど満喫した。客が少ないのは交通量の関係だが、この場で手打ち、良心的価格である。

満腹になってあとは教授の運転に従い、高崎を目指すが、2か所寄り道。

1つ目は国鉄吾妻線太子支線太子駅跡。鉄鉱石を搬出するため昭和47年まであった貨物用支線だそうだ。今は北海道のタウシュベツ橋のように鉄筋コンクリートが崩壊して崩れかかっている。

駅舎は再生され記念館になっているが、元々貨物駅だったためオリジナルはもっと小さい駅舎だったようだ。コンクリートの部分はおそらく搬入のためのデッキになっていたのだろう。貨物列車の車掌車が展示されていたが、鉄ヲタではないので、記念館には寄らず。

二つ目は「恐怖の歩道橋」吾妻線が我妻川を渡る祖母島という駅の近くにある。なぜ恐怖かと言うと、鉄道が渡る鉄橋に沿って一般の歩道橋が平行に川を渡っていて、その鉄道と歩道の距離が極近なのだ。いつでも飛び込み自殺可能。

フェンスもない手すりだけで隣り合わせの鉄道と歩道。これは来たら怖いな。

ダイヤを調べたら20分後に列車が来るという。待ちくたびれるかもと思ったら、突然特急列車が。

近くの祖母島駅のダイヤでは特急列車が表示されていなかった。特急は沿線に立つ我々に警笛を鳴らすでもなく、普通の速度で通り過ぎた。

車両にさわれるほどの近さ。なるほど「怖い」を実感した。撮り鉄の撮影スポットどころではない。貴重な体験をさせてもらった。

 

今回は温泉、そば、鉄道と貴重な体験をさせていただいた教授に感謝である。感謝ついでに、次回は関東近辺に少ない温質ぬるぬる温泉をリクエストし、教授を困らせた。さて回答は2か月後となる。果たして見つかるか。