ushi4026’s blog

旅と自転車、工作を愛する高齢者。あくまで私見ですが。

北海道6日目

5時半に起きたので、仕事に行く嫁と一緒に出発することにした。嫁は引っ越すときに運ぶ家具を増やさないために大変努力をしている模様。牛乳パック製の整理棚に感心する。
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9時⑳分初釧路行き特急に乗るので余裕である。ついでに名物豚丼を食おうとしたが、平日は10時から。まあ一昨日道の駅で豚丼プラスそばセットを食ったからいいか。

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帯広駅にエレベーターの表示がないので駅員に聞くと、構造的に改札内にエレベータが設置できないので、車イスなど申し出た人だけ改札害から駅員が付き添って乗れるとのこと。大きな駅なのに驚いた。

発車後は2時間半、久しぶりの自転車長距離に備え、十分寝る。外の風景は十勝平野を南西に横断し、釧路近くになるまで平野を走るので、変わり映えしない風景だ。

釧路は比較的都会。でも特急はここまで。ここから先は単コロしか走っていない。どうも登りの時は地下通路を通って出口に行くらしい。げっ!そりゃ自転車背負えと言うことか?見るとエスカレーターはあったのでホッとする。明後日は釧路のホテルに単コロで帰ってくるので、びびった。

釧路南部はどうやら台地が削られ湾がいくつも出来ているらしい。海沿いの道を選ぶとやたらアップダウンである。漁港間を結ぶ6~10%の坂が上下する。漁村は行き止まりが多いので注意していたら、ずっと上っていった終点が人家だったことも。幸い人がいたので聞いたら100m位戻って事なきを得た。


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釧路市の範囲を出てからも民家がなくなっただけで、高原道路の体をなし、ゆっくりとアップダウンが続く。


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海は時々見え、寂しさは増す。人家はない。鹿には会うかと思ったが、皆無。昨日網走から帯広までのルートでは鹿に3回遭遇。道路脇でこっちを見ず、明後日の方を見て佇んでいる。突然動き出して車にぶつかるのではないかとヒヤヒヤした。道路脇では牛にも遭遇。鹿より大きいので困ったが、じっとこちらを見て動かないので、そっと脇を通過。キタキツネは2回。あいつらは素早く逃げていく。

ヒグマにはまだ会っていない。幸運なことだ。自転車の速度では登りや平地では追い付かれてしまうし、徒歩や車の様にじっと目を見てバックすることが出来ない。ラジオをガンガン鳴らそうかな。

昨日見た大きいものではないのだが、蕗がアスファルトを突き破って出ている。生命力すごし。


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湖の道路は観光ルートらしく、難読地名の看板があちこちにある。車は素通りするのだが、自転車ではいちいち気になる。


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もっとも北海道の地名はアイヌ発祥なので、大都市でも読めない地名は多々あり。長万部弟子屈など。

さて全工程の半分30kmを過ぎ、高原道路が終わって海沿いの平地に出た。しかしここで雨が降り始める。ウインドブレーカーには防水スプレーをしてきたので、多少の雨なら平気だろう。町営バス停で着替え。


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疲れてこのままここに泊まりたかったが、暖房もなく寝袋もないので、先に進むことに。しかし集落を外れたとたんに大粒の雨になってきた。なんとかポンチョを出すが、パンツとブーツカバーまではやってられないほどひどい雨。目に雨粒が入って見にくいので、今回入手したつば付きのレインハットを装着。だが問題はこの冷たい雨のなか、手袋が指切りで雨用のオーバー手袋をしても指先は薄いナイロン1枚なので、手が凍えて効かなくなる。

そこに道路のオアシス711が現れた。早速園芸用軍手と指を暖めるホット缶コーヒーを求む。

10分位コーヒーで暖め。ようやく指が動かせるようになった。あと25km位。頑張ろうとして足元保護を忘れた。せっかくレインパンツ。ブーツカバーを持ってきたのに、しなかったので、あとで効いてくる。辺りは薄暗くなり、国道の路側帯は水浸しで池だ。早く着いて風呂に入りたい。そのの希望とは裏腹に足先、足首がずぶ濡れで冷たくなってきた。

おまけに低温のせいか、アップダウンをやりすぎたか、残り航続距離と残りの実際の距離が同一になった。ヤバイので平地はノンアシストで乗りきる。しかし左の太ももが痛くなってきた。爪先は既に感覚がない。f:id:ushi4026:20230510222041j:image

坂を上りきると、港らしき灯りが見える。翼よあれがパリの、ではなく、ワッパよあれが厚岸の灯だ。

今回の反省。雨の時は持参した雨具は面度がらず濡れる前に着けましょう。