相も変わらず避暑地ネタである。
夏用の１階でのPCは息子に貸したノートパソコンを使う予定だった。TVもタブレットで２階のブルーレイレコーダーからWi-fi経由で見る予定だった。ただノートパソコンの速度が若干遅く、Wi-fiも少し遅い。タブレットで見る際には接続ソフトの制限で録画中は追っかけ再生ができないなどの制限があり、結局PC及びブルーレイレコーダーを１階に引っ越し、アンテナ線と有線LAN配線を窓から引き込むことにした。これで２階の慣れた環境を再現することができる。
ただし、自作デスクトップPCはでかいので、１階のデスクからはみ出してしまう。奥へ押し込むとメンテの際に引きずり出さねばならない。そこでキャスターを付けたPC台を作成し、メンテが容易に出来るよう図る。
余剰の木材は多数あるので、その中から出来るだけ切らずに作れるサイズを選び、コの字型の台を作る。
なぜなら、机の脚近くには横に渡してある板があり、そこを避けないと奥まで入らないからだ。そして手持ちの無数のキャスターから選んで手前にスライドするよう取り付ける。
これでようやくPCの位置が確定したので、２階のエアコン穴から分岐した地デジ、BS,、LAN配線を窓から虫が入らないよう埋めて導入し、配線をして、起動してみる。
起動。だが一瞬音声と画像が出るが、すぐ消えてしまう。何だろう？
俺の部屋のTV視聴はもともとTV本体を持たず、ブルーレイレコーダーのチューナーを介してPCと共用のモニタで見ている。従ってモニタに移乗があればすべてが使えない。試しにノートパソコンからモニタへ出力してもやはり一瞬だけ見え、消えてしまう。
これはモニタの寿命だろう。８年使ったが、もう限界のようだ。ネットでは中古で１万円以下のものがあるが、長く使うものなので、現物を見て買い替えたい。ということで近所のY電気へ。
展示品処分で一番安いのが今までよりちょっと大きい２４インチが１万１千円。でも6千円高いがデモ画面を見ると今までと同サイズで発色が鮮やかな新品。国産のIO-DATAで信頼できる。しかも縁が小さいので外径が小さい。重さも3.5㎏で軽く、今後壁に吊るすにしても容易だ。スピーカーも付いているので、俺の用途にピッタリ。モニタも現物で選んだ方が良いようだ。
車が無いので、ママチャリのカゴに縛り付けられるギリギリのサイズ。早速持ち帰り接続してみると、見事表示成功。色も鮮やかすぎてまぶしいので、若干コントラストを落とす。こうしてオリンピックの録画もFaceBookも、一つの画面で見られるようになった。
避暑地補完計画は終盤を迎えたが、一つだけ以前から処分できない家具があった。それは息子の小学生時代の勉強机についていた椅子。
成長に合わせて高さを変えられる椅子。ベニヤ合板などの安い作りだが、このシートの模様が彼の幼い頃を思い出させ、なかなか処分することができなかった。小さい頃は本当に賢く、野球もバドミントンも頑張った。受験も頑張って都立大に現役合格、そこからは道を外れてラリーに走り、留年中途退学したが、それでも愛する息子には変わりない。解体する時には小さいころの元気な姿を思い出し、涙した。
もういい、この椅子ともお別れしよう。それでなくても思いは沢山俺の記憶に残っているのだから。
新盆である。今日墓参りに行き、墓誌の「享年三十才」の字を見て胸が熱くなる俺であった。
