昨晩は焚き火に挑戦、薪を買って着火材で火を着けようとしたが、残念ながら薪の表面が焦げただけで消えてしまう。なるほど薪の販売箇所で焚き付けなる細い薪を売っていたのはそのせいか。太いので火の持ちはいいのだが、太さ8cm位で着火するまでに難があるようだ。薪の製作の手間を減らすのと、焚きつけとして別売することにより売り上げを伸ばす戦略ではないかと疑ってしまう。
あまり焚き火にこだわっている訳でもないので、燃えない薪を近くにいた夫婦キャンパーにあげたら、お礼にカップ焼きそばを頂いた。こちらの方が荷物にならず、ありがたい。
翌朝は曇り。海の景観はイマイチだが、暑くなくて幸い。23℃位だそうだ。
今日の行程は65km、標準的であり、朝は4時に目が覚めたので、トーストとにんにくを焼くことにする。
セコマで買った2枚セットの食パン。俺の網焼き器できれいに焼ける。
持参のマーガリンとピーナツバターで美味しくいただく。さらに昨日道の駅で買った150円のニンニクも焼く。ホクホクして香りが良い。実父はガス台に太田胃散の缶を置き、にんにくを焼いていたことを思い出す。今で言うホイル焼きだ。
早朝から準備したので、7時には出発できた。まずは長万部を目指す。
海が見えない程度に離れ、直線また直線。国道5号なので大型トラックも多い。路側帯が幅1mくらいあるので、助かる。でも北海道の自転車はこれが辛い。ずーっと先まで見通せて風景も変わらない。車だったら居眠り運転必至だろう。俺たちは大型トラックの風の巻き込みを避けるのに必死で眠くなるどころではない。
長万部に近づくと何やら線路際で工事が進んでいる。工期は延びたが、北海道新幹線の札幌までの延長工事の一環だろう。
つぶれたドライブインが多く出てくる。道央自動車道の完成により、5号線と言えども観光客の交通はそちらに移ってしまったのだろう。
休憩場所がなく困っていたら、除雪ステーションがトイレを公開している。
試運転なのか何やら巨大な除雪車が出ていった。
長万部直前ではカニめしの看板が多数。老舗のドライブインでカニめし。
ほぐしたカニをまぶした丼が名物なのだが、1250円はどうかな。
長万部駅に着く。函館線と室蘭線の合流駅なので、ずいぶん都会かと思ったら、意外に小さい駅だった。跨線橋にエスカレーターもない。
長万部を過ぎるとあと35kmコンビニは一切ないので、今晩と明日の朝飯を駅北のセブンで買い込む。ついでにトイレもと思ったが、ないので駅に戻って用を足す。
しばらくまた延々と直線が続く。山側に入ったと思ったら静狩峠を上る山道。傾斜は3%程度と大したことはないが、路側帯が時々狭くなり、大型トラックが追い越すと恐怖だ。トンネルももちろん歩道がなく、トラック同士がすれ違うのは恐ろしい。
トンネルを抜けて、さあ下りだと思ったら、また上り、またトンネル。3回繰り返してチェーン脱着所でようやく峠。下りは路側帯もある程度あり、楽だった。
海岸沿いのキャンプ場を目指し、国道と別れる。だが変な表示が。
通行できる時間帯が極端に少ない。その間待てということらしい。案の定15分ほどまたされた。土砂崩れ防止の工事中のため、こうなっっていると言う。
交通整理の指導員と待ち時間の間話したが、なんと昨年まで大間でマグロ漁師をしていたという。週4回、一回で80本くらい釣るそうだ。身入りはいいが、きつい仕事だと。
規制が解けると、工事中の箇所を通してくれた。確かに大規模な工事なので、通行止めにしないと危険だろう。
工事箇所を過ぎると本日の宿泊地、大岸シーサイドキャンプ場に到着。カモメがすぐ間近で出迎えてくれた。(もちろん餌付け目当てだろうが)
テーブルセットを今回初めて使い、食事の用意。
今晩は雨、明日も少ないが雨。いい加減疲れたし、1日短縮して室蘭から帰ろうかな。