ushi4026’s blog

旅と自転車、工作を愛する高齢者。あくまで私見ですが。

22日目 原ノ町から聞かんこんなん広野

南相馬の道の駅は意外と寒く、朝は15℃だったので、シュラフに潜り直した。

原ノ町からはまだ平原が続き、時折現れる坂も300m位で終わるので、大したことはない。天気は上々。

海沿いの県道を選択し、交通量少なく、時には堤防上を海を眺めながら走る。

河口近くだが海から200m位離れた川の中にテトラポッドが並んでいる。こんなところに置く理由がない。おそらくは津波で運ばれて来たのだろう。

いちじくの自動販売機があった。暑くて欲しかったが季節外れだろう。在庫はなかった。500円玉のみで買える。

まだまだ整地と護岸工事は続いている。時々ダンプが追い越していく。

道路復旧はかなり進んでいてしかも車は工事用ダンプか地元の車のみ。時々アップダウンがあり、平地のロードトレーニングに最適。

しかし、双葉町に入ると急にこの看板が目立つようになる。

再生した双葉の駅は綺麗だった。

双葉町はちょっと関係がある。19才の時に自転車にはまってから、ロードレーサーをいつかフルオーダーで作ってみたいと思うようになった。社会人になり、最初のボーナスを全部注ぎ込んで作ったのがFUTABAというブランド。オーナーの細山さんが双葉町出身ということでこの名がついたのだそう。1980年当時で23万円だった。その後正面衝突で前三角のパイプが2本曲がってしまったが、鉄パイプだったので、溶接でパイプを入れ替えてもらい、再生した。当時住んでいた世田谷の桜新町から北区の上中里の会社まで20kmを通勤した。三軒茶屋から池尻までの246号をバスの後ろに着いて走り50km/h位出していたかな。

海沿いの県道を走ろうとするが、看板に阻まれ行くことが出来ない。結局国道6号線しか許可されていないのだ。住民は通行証で入れるらしい。警備員のいない脇道はすべてフェンスで止められ、夏草が繁っていた。

国道6号線はおっかない。ダンプがバンバン通るし、路側帯は少ない。時々歩道が現れるが、側溝の蓋が振動を高める。

原発津波資料館があったが、どうせ国の指導で制限されているだろうから、見る気はしないので、素通り。

第二原発の煙突が見えてきた。こちらは事故がなかったとは言え、何か威圧感を感じる。

代わりに頑張っているのが広野火力発電所。これも大規模な設備が見て取れる。

μ

俺は思う。電気を今まで通り使わず、縮小するなら原発再稼働に反対しても良い。だが今の生活を続けていって、今まで通りの消費を続けるなら、原発は再稼働するしかないと思う。福島県の人々に申し訳ないが、失敗は失敗として次はどうするか、考え直して行きたい。

広野駅に到着。回りまわって65km走った。駅の放射線量は0.09μsv。今になってこの線量を気にしている関東の人はいるのだろうか。直後は福島の農産物全部ダメと言っていた人たちは?

さて、9月も最終日、東北周回も最終となる予定。沿岸の回り道で茨城県境まで60km以上ありそうだ。果たして完走なるか。