絶好のロケーションだったのに、見逃した。姉吉キャンプ場は南北を岸壁に囲まれ、真東側だけが海に面している。9月、秋分の日付近は真東から朝日が海から上るのが見えるのだ。残念ながら7時に目覚めると太陽は水平線から高く登っている。東北東海岸で唯一水平線から登る朝日を見逃したのである。それでも朝は素晴らしい。
予定より1時間遅れで8時に出発、徒歩で岬を目指す。目的地はトドが崎。本州最東端である。道は登山道で3.9km。最初の登りは18%もある。e-BIKEなら行けないこともないが、崖っぷちなので命を大事にする。
後は水平になるが、沢を回り込み、倒木をよけて歩くこと1時間半。ついに到達!
さて帰る。また1時間半歩いてヘトヘトでキャンプ場に。途中で6人に出会った。そのうち2名は追い越された。スマホを片手に歩いているやつもいる。こんな道でもスマホかよと思っていたら、熊避けの鈴をならす代わりにアプリで鈴の音を鳴らしているのだった。
休憩も多く取り、出発は2時間遅れに。宮古を経て田老に着けば岩手沿岸完走を果たせるが、田老発14:00の三陸鉄道には間に合わない。でも本州4端到達証明書は欲しいので、宮古駅前観光案内所へ。証明写真などを見せる必要があると思ってカメラを用意したが、見もせずに100円ですと渡してくれた。なんだい、到達していなくても金払えばくれるんかい。確かにそんなズルをしても価値はないのでやらないが。
宮古から田老へは前回リタイアの原因である大きな峠が待っている。そこは最新兵器のリベンジであるから、モーター最大出力で登りきった。
トンネルを4つ抜け、延々下ると大槌、山田、そして田老である。
田老のKitKatスタジアムは森永製菓およびプロ野球選手の寄付で出来た。入口には長嶋茂雄のサインもある。
さて時間遅れの汽車に乗るため自転車を分解。難はまたホームまでの階段である。キャタピラでも着けたくなるよ。
1時間三鉄で揺られ、野田玉川というローカル駅に到着。久慈の少し手前だが、これ以上行くとキャンプ場がない。明日の行程からここがベスト。しかしまた日没、自転車は駅に置いてヘッドランプを頼りに徒歩15分。やっと着いた、玉川野営場。
田老で買った生ホタテを焼いて、山田のワカメを練り込んだラーメンと共に食し、くたくたで寝る。