今日は遠賀町から門司までの３５ｋｍ。楽勝である、はずだった。
９時にホテルを出て高速で１時間。遠賀川駅に着く。着替えて準備をして、と思ったら自転車の後ろにつけるサドルバッグがない。
部屋を出るときに冷蔵庫もベッドの下も確認し出たはずなのに。そうするとホテル外の駐車場で置いてきたか。ホテルに電話をすると、１１時までは出勤していなくて他の系列ホテルに転送されているので、確認は１１時以降でないとできないと。駐車場の管理会社に電話すると録音で連休は休みですだと。悩んだ。ホテルにあるなら後で着払いで送ってもらうこともできるが、駐車場だと野ざらしなので、いつなくなってもまたは捨てられてもおかしくない。帰ったらスケジュールが厳しい。帰らないと見つけられる保証はない。悩んだ末博多に戻ることにした。１１時頃にはホテルについている。高速を下りたところでホテルに電話したら、部屋にあった！
バッグはたいしたことないのだが、自転車のメーターが入っている。これが８万円もする高価なもの。走行データも全部保存されている。ホッとして、もう九州一周完成などどうでもいいくらいになった。
まあそれも悔しいので再び１時間と１６００円高速代をかけて遠賀川駅まで戻る。自転車に乗り換え、門司の先端をめざす。時刻は１時、４時までに到達しないと電車で帰る時間と車でフェリーターミナルまで行く時間を考えるとギリである。いつもより休憩無しに国道３号を飛ばす。大型トレーラーが来ても、片側２車線あるからよけてくれるだろう。
小倉に入ってやっと写真を撮る余裕が出た。工業の町である。時間があったら元国営八幡製鉄所を見たかったなあ。
でも予断は許さない。パンクなどしたら終わりである。追い風も手伝ってくれてケイデンス(一分間のクランク回転数)８０位で飛ばす。といっても時速２５ｋｍ位だが。門司港駅に３時に着き、
初日に雨で迷って辿り着けなかった関門海峡大橋のたもと、つまり九州の最北端に到着。
九州沿岸一周完成である。自撮りはあまり好きでないが、記念に撮りたくなった。
その少し先には海峡を海底で渡るためのトンネルの入口があった。無料らしいが、夜間は行けないとのこと。いつか渡ってみるか。
一区切りがついたが、スケジュールは予断を許さない。門司港は福岡県の先端。今日出向するフェリーはその半島の反対側、門司港駅まで自転車を取りにくると３０分くらい時間のロスになる。門司港駅で初日とは逆に輪行袋にいれ、車のところまで電車で運べば時間の節約になる。急いで門司港駅で自転車を分解、袋に詰めて発車４分前。遠賀川駅まで戻り、自転車を車に載せて、高速でフェリー乗り場をめざす。結局出港３０分前。なんとか間に合った。
というわけで、自転車の旅は一旦終了する。明日は一日海の上であるが、ネットが届けば今回の総括をしてみたい。
