昨日は結局キャンプ場脇の道路で寝た。道路がかなり傾斜しているので、前方に体がスライドして早朝に目覚めてしまった。こんなことなら10km先の道の駅まで行けば良かった。後の祭り。
代行バスは9時15分に出るので、余裕で自転車を分解し、袋詰め。
ふと線路を見ると、運休し、ここには来ないはずの特急リゾート白神が停まっている。連休で特別なダイヤ変更があったのか、乗って行けば早く着くしと思って駅員に確認したが、ただの回送。まあ車体を見られただけ得だった。この駅から北も南も線路が寸断されているので、閉じ込められた格好だ。
代行バスは連休にも係わらず、俺一人。途中で3人乗ってきたが。観光バス用なので、自転車は床下のトランクに入れてもらう。
今回の運転手は駅に着いても一度もバスを下りずに、発射時刻まで座ったままだった。代行バスはバス会社各社に委託しているので、その会社毎の流儀があるのだろう。代行バスは一般の路線バスと違って、ダイヤより早く出発することは許されない。宮城県石巻付近から気仙沼まで2時間ほどBRTに乗ったことがあるが、途中真っ暗な停留所でも律儀に数分停まって発車を待つことがあった。その時の乗客は確か5人だったと思う。寂しい旅だった。
もう鉄路にロマンを掻き立てる時代ではなく、必要な人に必要な量だけ交通を供給するシステムの確立が望まれる。赤字補填で自治体が多大な金額を負担するなら、その予算でオンデマンドシステムが維持できるのではないだろうか。
鰺ヶ沢に到着。自転車を組み立て、深浦に帰る。
日本の北端と南端にはよくある看板。今は密入国などする人はいるのだろうか?
途中「日本一の大イチョウ」の看板に惹かれ、寄ってみる。さすがに青い葉の時は目立たず、人に聞いて初めてわかった。
今回も坂の少ないガイドに頼って走っていると、線路が海に添っているところで、入口が大変な住宅を見つけた。
がけと線路に挟まれ、線路を跨がないと家に入れないのである。取り付けた階段には木の板にマジックでダイヤが書いてあり、その時間だけは注意するようにしているらしい。もっとも五能線は運航していたとしても1日数本だけなのだが。楽しい家である。
今日も行動食を忘れたので、外食することにする。千畳敷という観光名所で浜を見ながら海鮮五色丼。
雲丹イクラハマチホタテタイ。観光地値段相応か。¥2360
ゆっくりしすぎて到着は3時半位になりそうだ。メーターを見ると走行時間は2時間なのに、出発から5時間立っている。
無事26km走破。鰺ヶ沢まで走行記録は延長された。
しかし、ここからは津軽鉄道がダメで代替のバスもない、キャンピングで行こうにも足の具合がイマイチなので、今回津軽半島はパスすることにする。とりあえず鰺ヶ沢から青森の中間にある道の駅で宿泊。明日は青森市内にホテルを予約したので、明日考えることにする。では又。