まで乗るつもりでいたソリオを泣く泣く手放し、（ご存じない方は事情が2/2のブログにあります）普通乗用車の無い生活になった。別に生活に支障があるわけではないが、旅の方法を考え直さねばならないことになった。経済的にも厳しくなったので、車を買い替えるのは難しい。
色々悩んだ結果。二輪で旅をすることにした。YAMAHAのe-bike WABASH-RTである。一昨日納車可能の連絡があり、送料￥2700をケチって電車で受取に行くことにした。場所は御徒町にあるハクセン。現状では俺の希望モデルを東京都で唯一即納できるからだ。老舗のスポーツショップで、きちんと整備してくれそうな姿勢が気に入った。
自転車受取の前に腹ごしらえしようとネットで探すと駅前になんとパンチョが。会社員時代に定期健診を受けた後、前日の晩からの空腹を満たすために通った店、大盛スパゲティの支店がある。迷わず入る。
メニューは入店前から決めていた。ここはナポリタンかミートソースしかない。小で300ｇ、普通盛で400ｇ、大盛で500ｇ、メガ盛で600ｇ。普通からメガまでは同価格だ。俺はミートソース普通に厚焼きベーコン。
あまり大きくは見えないが、市販の乾麺３束分である。粉チーズは目の前にあり、自分でかけ放題。
満足してサイクルショップへ。スタンドは既に取り付け済み。防犯登録や使用上の注意を受ける。この店では昨年発売のモデルを既に100台以上扱っているそうで、このモデル特有の機能に特化して説明してくれた。メンテナンスも安心できそうだ。折角だから店名も入れて記念写真。
さて帰路である。自宅まで25km。今までだったら上り坂を避けるルートを探してから出発するのだが、そんな心配は無用、e-bikeなので。ルートなど気にせず気ままに西へ走り出した。
湯島天神の坂を登りきり、東京ドームへ。ドーム北側の道路沿いには太平洋戦争で犠牲となった野球人の慰霊碑があった。今まで野球でメトロ後楽園駅を利用していたが、陸橋を渡ってしまっていたのでその直下にある慰霊碑には気づかなかった。鹿児島の知覧から特攻で散った人もいる。出撃前にキャッチボールをして、そのボールを遺書と一緒に家族に届けたそうだ。知覧は昨年九州で訪れたので、身近に感じる。そんな碑があることも自転車だから気づくのだ。
戸山、早稲田と登り坂が続くが、屁とも思わない。何となく高田馬場に出たので、新婚時代住んだ中井に寄ることにする。相変わらず下世話な所だ。だが駅前の妙正寺川沿いにずらっと並んでいた不法駐輪が全部なくなっていたので違う様相だ。アパートは朽ち落ちず、昔のままだった。
さてe-bikeの実力を試す良い所だ。目白通りに向けて北に急坂を登る。
歩いて登るのも息が切れる急坂だが、むしろ平地より抵抗なく登る。モーター音も静かで、補助されていることが周りに判らない。通りがかった小学生がすげえと驚いていた。
目白通りからは大泉学園までひたすら西走。強い向かい風だがものともしない。大きな通りなので、車に遠慮して歩道を走るが、交差点の段差もショックが来ない。これは過去未経験の太いタイヤのせいである。学生時代、旅行車に幅35㎜という太いタイヤをつけていたが、今度のは45㎜ある。今までのロードレーサーより20㎜太い。路面抵抗が大きいのだが、アシストのため、それを苦にしない。
環八との交差点近くに来ると後ろをローディ（ロードバイク乗り）が付いている。向かい風なのでさすがにつらそうだ。無言で先頭を走り、アシストする。快感である。
ただし、平地で無風状態だと日本法令限度の24km/hを超え、ノンアシストになるので、ロードの軽快さには負ける。各々快適な走りの分野があるのだ。ジムニーを150kmで飛ばしても快適なわけではない。この車の最適速度は15～18km/h、状態の良いサイクリングロードより、林道やアップダウンのある道、歩道でないと危ない都会の道だろう。
25kmを約２時間で自宅に到着。メーターの残推定可能距離は92km。スタート時から4kmしか減っていない。
しばらく通勤で（バイトが決定した）使ってみて、来月は中距離テストで海老名まで５５km走ってみよう。もちろん改造の虫は動くが。
