は、自動車でなく、自転車をその仕様にするための加工を施す。
なぜなら、5月の北海道行きは旅館を渡り歩くが、3月に知り合いと関東近辺でキャンプを予定、そこには自転車でキャンプをすることにしたからである。
まずはハンドル周りから。フロントバッグを付けるには、標準仕様でセットされているヘッドライトが邪魔になる。
ヘッドライトはe-bikeのバッテリーから供給されるが、設置位置がハンドルの中央にある。これではフロントバッグを設置した場合に全く光源が塞がれてしまう。
また、キャンピング仕様にするには荷物を増量する必要があるが、その点旧車のロードレーサーよりは自由度が高い。荷物を積んでみるとリヤのバッグとフロントバッグで十分荷物が詰めることが判った。
旧車の備品から数々を移植する。まずは25kmのランでも我慢ならなかったヤマハのサドル。これは今まで慣れ親しんだイギリス製のサドルを移植する。色味の統一感はイマイチなのだが、耐振動性からしてこれに勝るものはない。有名なメーカーではSMPがあり、色も多数選べるのだが、サドルのヤグラ部分の形状が特殊で、サドルバッグが付きにくい欠点がある。仕方なく今のレーサーから移植。青色系なのだが、アンマッチだと思う。今は借金生活なので我慢して使おう。サドルの水平度は昔だったらフレームと平行に合わせれば良かったが、最近の自転車は水平線の構成が車体にないので、水準器を使って合わせる。ボルトを締めていくと微妙に水平がズレてくるので、調整に1時間ほど要した。
次はフレーム内に装備するボトルとツールケースである。前三角が小さくなったので、ボトルの配置が難しくなった。長いボトルと長いツールケースだとぶつかり合って入らない。アルミの補助板を介して取り付け位置を調整し、やっと装備できるようになった。
あとはフロントバッグとリヤバッグの取り付けである。
フロントバッグはヘッドライトさえ遮らなければ問題ない。そのライト位置を試行錯誤した結果、バッグ下にライトを移動することにより、光軸を遮らない位置を確保できた。また、リヤバッグは手持ちのキャリアを万力で曲げて取り付けられるポジションを確保したので、キャリアを買い替える必要がなくなった。
この状態で、テント、シュラフ、テントマット、バーナー、食器、椅子とテーブル(驚くほど小さいが)、燃料、充電器を積むことができることが判った。テントとマットは最小限のサイズなので、もっとゆとりのサイズを使うなら左右のフロントフォークにバッグを付けることもできるし、リヤキャリアの上に物を載せられるので、余裕であることが判明した。これは積載能力はロードレーサーの比ではない。旅の構想が大きく膨らむことになった。ただし、充電の弱点と、輪行の重さは仕方ない所なので、それを補完するような旅の方法を考えることにしよう。
さて、明日はサラリーマン退職以来初出勤。いかなる困難が待ち構えているか、楽しみにしよう。