を乗り切った。
体力的にはまあまあやれるかな。
配属されたのは家具の組み立てと梱包の班。
普通はノックダウン方式でユーザーまで部品の箱のまま届けるのだが、中には組み立てた状態で配送を希望する人がいて、その要望に応えるため自宅配送の数日前に組み立てを終わらす仕事があるのだ。
DIYが趣味で組み立ては得意と思っていたが、プロの仕事は時間との勝負、俺のように一つの家具に２時間もかかっていたら、話にならない。従って繁忙期で人手不足の今週は自宅配送のための梱包に専念する。
まず、伝票を無くさないように所定の場所に置く。伝票には配送日とバーコードしかないので、伝票を無くしたら、どこへいつ配送されるのか誰も把握できない。
次に家具の底辺サイズに合うように段ボールを切りそろえ、四角皿状の船を作る。
幅60㎝ほどの透明フィルムを垂直面に巻き付け、家具の天板までを保護する。
最後に天板をまた段ボールで覆い、テープで底と天井の段ボールを巻いて固定する。
梱包が出来たら、出荷の曜日別の待機スペースへ引きずって行く。食器棚とかは結構重い。
一個で最低15分、今日は2人が組み立て、梱包は俺1人だったので、どんどん梱包待ちが出来ていく。20個位梱包したかな。作業場所の倉庫はトラックが横付けできるように外に解放されていて、しかも日は差さない。気温は10℃前後、しかしシャツ1枚で汗をかく。
終了間際になって、連絡ミスが発覚し、今日配送予定でトラックがすぐそばに待機している家具部品が見つかった。ベテランが超速で組み立て、俺もつられてできるだけ超速で梱包した。流通は納期が命であることを実感した。無事に渡せたので満足。
ブルーカラーの仕事は1日1日が勝負である。嫁も一時期卸しの仕事をしていたが、間に合いそうもない時はバイク便を使うなど、納期が第一だった。サラリーマン時代の1年間で結果を出すのとは大違いの仕事である。真面目な日本人、頑張れ！
短期契約で4月末までの仕事だが、延長もあり得るとのこと。金は欲しいが、そのあと遊びたいので、どうしようかな。まだ決めかねている。
