ushi4026’s blog

旅と自転車、工作を愛する高齢者。あくまで私見ですが。

初めてのバイト完了

車をぶつけたブロック塀の保証だったり、代わりにe-bikeを衝動買いしたり、果ては北海道へ9泊10日の旅程を立てるなど出費がかさんだので、アルバイトをせねばならなくなった。本当は年金暮らしでうまくいっていたのに、世の中何があるかわからないものだ。

アルバイト料は2か月で約¥16万。それほどしか稼げないのかとお思いでしょうが、もうフルで働く体質はない。10時から4時半まで6.5時間(内45分は休憩が必要で実質5.45時間)これでも結構大変だった。40年間PCに向かってのデスクワークだったので、肉体労働は学生バイトの測量やガードマン以来。家具の組み立ては面白かったが、1日のうち組み立てをさせてもらえるのは2時間くらい。あとはひたすら組み立てた家具の梱包である。組み立てキットを梱包してある段ボールを流用して、各家庭に配送するときに傷がつかないよう段ボールで四角い船を造る。そこから上は60㎝幅のフイルムを巻き付け(3回くらい巻くと結構目が回る)、上辺はまた傷がつかないよう段ボールを船型にかぶせ、ナイロンテープで上下を固定する。出来たら発送曜日別の保管場所にひきづっていって完成。1つの家具で約15分。俺は出勤が遅いため、出勤時にはすでに先輩方がくみ上げた家具が梱包待ちで15個くらいある。午前中はずっと梱包で終始する。オープンな倉庫、日も差さないので気温は15℃くらいだが、1時間もすると汗をかいてくる。俺は最初から半袖で作業した。

午後になり、梱包待ちが少なくなると1個か2個組み立てをやらせてくれる。組み立て説明書は20ページくらい。部材の前後や表裏についてイラストで詳しく書いてあるのだが、たまに読み飛ばして前後を間違え、元に戻せなくて先輩のフォローを頂戴したことが何回かあった。1個で組む時間は大体1時間から2時間。終業時までに完成せず、何回か残業したこともあった。残業は時給単価は同じだが、1分単位で時給計算されるので助かった。1分21.7円である。最終日は同僚に挨拶し、辛党の75歳には焼酎、甘党の66歳には焼き菓子を送った。寂しくなるよと言われるとうれしいものだ。しかし、俺の持論の通り、「会うは別れの始めなり。さよならだけが人生だ。」

最終契約日は4月26日なのだが、土日月を出勤日としたので、出勤最終日が契約最終日より早く24日に来た。社員にそのことを告げて挨拶して帰ろうとしたら、退社届に記名押印が必要とのこと。上級社員にそのことを説明され、担当社員は退職届用紙をネットで探していたが、5分経っても見つからず、見かねて契約最終日にまた来ますとしてひとまず退社することにした。親会社は社員4000人以上いる大きい会社だが、子会社(流通部門)はまだまだ総務的にしっかりしていないようだ。

休憩室で親会社の創業者経緯をまとめた本があったので、借りて読んだ。やはり一代で大きくしたことだけはある。明快なプランで感心したが、それはそれ、俺は別に一生一代で大きなことをやりたいわけではないので、読み物として楽しんだ。

一番面白かったのは、日経にも連載したそうだがそこに書けなかったのは、成績が悪く最低ランクの高校にも入学できなくて、母親が高校に米1俵を納めて何とか入学させてもらったこと。大学は替え玉受験で入ったこと。試験はカンニングでしのいだということであった。借金して家具屋を開いたが泣かず飛ばず。アメリカに視察に行って初めて目標を見い出し、ビジネスセミナーで目標を鍛えられたということ。会長になってしまったので、後継者が今後同様の大きなビジョンを持てるか期待される。

そういえば、俺の勤めていた会社もそろそろ操業100年を迎える。公共事業を軸に展開しているので、なかなかつぶれることはないと思うが、願わくば社員が定着できる環境の会社になってほしいものだ。

24日はバイトを終えた後、新橋へ。高校の同級生が久しぶりに歌うという。高校の時からいい声をしていたが、今も素晴らしい。シャンソンを間近で楽しんだ。

さて、これから北海道の旅の準備だ。俺がいない間に息子がごみ屋敷にしてしまうのだろうが、できるだけきれいにしていこう。