ushi4026’s blog

旅と自転車、工作を愛する高齢者。あくまで私見ですが。

2024走り初め

三浦半島を選択。

朝6時半、自宅出発。地下鉄副都心線、東急、京浜急行と2時間の輪行を経て、京浜横須賀中央駅で自転車を組む。

何故三浦半島を横須賀からか。理由は横浜の市街地は自動車も多いし、景観も走っていてつまらないので、パス。美味しい海沿いの風景が見える所だけを走りたいからだ。

同行のA氏は、俺が30分かかってくみ上げたのに、クイックシャフトのイタリアンロードなので、半分の時間で準備完了。

まずは今回の最大の目的。日本の登れる灯台16のうち、三浦半島にある観音崎灯台を目指す。駅から10㎞程度で車も少なく、直線が続き楽勝と思っていたら、ガシャンと大きな音が後ろで。後続のベテランA氏が何と落車!

片側2車線の直線道路に、スクーターが駐車していたのだが、A氏はヘルメットのバイザーを直そうとして目を離した時に、駐車したスクーターに追突!交通量が少なかったから良かったが、路面に倒れこんで動かない。

幸いバイザーがA氏の二枚目の顔を守ってくれたので、打ち身程度で済んで助かった様子。旅を続けられるようだ。今更ながらヘルメットは大事である。

気を取り直し、観音崎灯台へ。自転車を置いて徒歩で15分ほど上がる。

着いた。近代灯台では最古の灯台である。


協力金¥300を納入して灯台を登る。螺旋階段を登った先は絶景。


これで日本の登れる灯台16のうち、5基目を制覇した。今回はこれで目的を達したので、帰ってもいいのだが、A氏と50㎞は走ると約束していたので、登れないがあと2基灯台を目指す。

三浦半島から観光地城ヶ島を直進する国道とは違い、周辺の灯台へ行くなら県道に逸れなければならないが、自転車には最適の道である。そこそこ勾配も少なく、車の往来も極端に少ない。休日なのでバスと徒歩で巡っている旅行者をよく見かけた。

次の目的地は三浦半島南東端の剣崎。ここはマイナーで、良く迷う道らしい。我々もいったん漁港に降りてしまったが、実はもう一つ西の先端にあり、急坂を登り返す羽目になった。勾配20%以上の坂が出るが、こちらはE-bike。難なく登り切ったのだが。A氏はロードレーサーの癖に(失礼!)降りて押さずに乗ってくるではないか!いや大したもんだ。迷った末到達し、剣崎でおにぎり昼食。ほぼ誰もいないのどかな灯台。房総半島が良く見える。

 

A氏と俺の息子の話になった。彼の息子とのランでの縁がきっかけで知り合いになったA氏なのだが、昨年11月の俺の息子の死の直後A氏とは一緒に東京を走る予定を立てていた。葬儀と重なるため、ランには行けないと連絡し、とても悲しんでくれた。それがきっかけで、彼には又深い縁ができたと思う。俺の息子の分まで若いときにやりたい放題やって彼の息子には幸せになって欲しいと思う。


次は本日三つ目の灯台、城ケ崎灯台三浦半島の南西端である。城ヶ島大橋を渡るとお土産屋さんやマグロ食堂が林立する、いわゆる観光地なのである。まあこんなところは好きではないが、地元の活性化には必須なので、仕方ない。自転車を置いてみやげ物店などを素通りし、灯台へ。本日の3つ目で灯台めぐりは完了。

城ケ崎からは国道を帰るので、交通量が多い。三崎口駅でA氏と別れ、輪行で帰途に就く。彼は横浜市民で50㎞では物足りないので、自宅まで自走するらしい。後に聞くとあと60㎞で帰宅したそうだ。

三崎口駅では川津桜がもう開いていた。ここの見ごろは2月から3月上旬らしい。春はもうすぐなのだな。

 


城ヶ島から三崎口を除き、土曜日にも関わらず県道の車の少なさ、伊勢を思わせる海岸の景観。とても得した走り初めであった。

昔の人は知っていると思うが、山本コウタローの歌「岬めぐり」で、「悲しみ深く海に沈めたら、この旅終えて街に帰ろう」という歌詞が身に染みる。