ushi4026’s blog

旅と自転車、工作を愛する高齢者。あくまで私見ですが。

完全犯罪

を試みる。

息子の交通事故で隣家の塀の修繕費を出さねばならなくなり、どう見ても資金繰りが苦しいため、嫁に支援を頼んだ。嫁はバイト生活で苦しいながらも5万円をひねり出し、俺に援助をしてくれた。

それなのにである。¥40万もするe-bikeを買って北海道を旅する暴挙に出た。発覚したら怒り心頭だろう。

そこで考えた。北海道旅行中に嫁に新車を見せない手はないかと。

あった。元々自転車は帯広の嫁の家に送る予定だったが、事前に受け取りワンルームに大きな自転車を保管してもらうのが心苦しく、悩んだうえにレンタカーを借りる北見の店に送ることにした。従って初めて自転車が嫁の目に触れるのは輸送ケースに入った状態である。だから中身が新車であろうと今までの自転車であろうとその場で開梱しない限りバレない。輸送ケースから取り出さなくても車にそのまま入れられるようにレンタルの車種指定をしてルーミーを借りた。

嫁との旅行中はレンタカーだから、自転車は車内の箱に入ったままで使用しない。従って中身が目に触れることはない。嫁との旅行が終わり、帯広駅付近でレンタカーを返すときは一人で返却し、そこで初めて開梱する。輸送箱は畳んで次の受取先釧路へ宅急便で送り、自転車は嫁の家に入れないで帯広駅の駐輪場に停める。嫁の家は駅から徒歩で700mくらいなので、歩いて嫁の家に帰る。

この方法によって、カルロス・ゴーンも真っ青のステルス輸送計画が成立する。嫁の家に一泊後、翌朝彼女はバイトに出勤し、俺は帯広駅で自転車を受け取り、分解し、釧路へ電車で向かう。何と完ぺきな計画だろう。完全犯罪成立。

そもそも夫婦の家計が独立し、互いの入出金がわからないからこんなことができるのである。結婚してからすぐに家計は食費以外全て俺が出し、余りは自分の小遣いにあて、嫁のアルバイトは食費及び自分の小遣いという分離ができていたからこそバレないのである。お互いに相手の口座にいくらあるかは非公開である。互いに知らぬが仏。

いつ告白するか。数年後に帰京すれば自然とバレる。今のうちに、アルバイトを始めたので1万円ずつ返して行き、返済完了したらバレてもいいかな。但し購入時期は永遠の秘密である。ただし同居の息子にはバレているので、これが唯一完全犯罪のほころびとなる可能性は高い。