なんて文学的なことはない。単に親戚から余ったメロンの処分に困り、配ったのは近所の友人。自転車で行くことにした。まずは新宿区曙町へ。
大きめのバッグを新調したので、余裕で２個入る。日曜日なのでどこを通ってもすいているが、大きすぎる通りは歩道ばかりになる。自転車NAVITIMEに頼ってみる。
練馬区役所までは予想通り光が丘経由だが、そこから先は裏道も裏道、沼袋の商店街を案内する。
ちょうど夏祭りの真っ最中。普段の日ならスイスイ通る商店街も今日だけは大混雑。押して歩くが、それなりに楽しい。早く到着するだけが人生ではない。楽しんで旅をするのだ。曙町まで19㎞。目指す友人の社長の会社に到着して、一緒に昼食。インドカレーの店で定食。
なぜかセットはチョコ入りのナンとカレー。かなり甘かった。悪くないがなぜこのような組み合わせなのか解らない。お代わりのナンは普通のものだった。会社を辞し、西へ向かう。今日2件目のメロン贈呈先である。市ヶ谷付近は坂が多いが、電動のお陰で平チャラ、仲良しの女子に面会。もっと長く甘い時間を過ごしたかったが、予定があるということで退散。いつかはまったりと女子との時間を過ごしたいものだ、なんてね。
帰りは社長に教わった早稲田通りをひたすら行く。路側帯が広く、意外と車道が走りやすい。右折車線のある所は歩道に上がるか、車を先に行かせ、後で待機する。ほぼ一本道で井荻のあたりまで行き、石神井公園を通って帰宅。だがスイスイと帰った道は割と面白くない。むしろ自動車の通れない狭い路地や商店街などを通った行きのルートの方が面白かった。平均時速は下がるが、楽しみは多い。
商店街に行く途中で牛山商店を見つけた。おそらく長野出身の遠い親戚であろう。こんなことも自転車でなければ即通過しているところだ。
帰宅途中、ある事実に気が付いた。嫁と知り合ってから40年、近所で唯一牛を飼っていた農場がついに廃業、更地になっていた。広大な土地なので、おそらくマンションか老人施設になってしまうのだろう。23区の端っことして陰ながら自慢だったのだが、時代は変わる。感傷にふけっても仕方ない。隣接する住宅やマンションはやっと家畜の臭いから解放されたとほっとしているだろう。住宅が後にできたのだが。
帰宅後積算メータを見るとちょうど1000kmになっていた。購入してから２か月半、良いペースである。40000を目指して頑張ろう。
