クロスバイク完成である。
今日はチェーン、変速機、ブレーキの取り付け、試走と調整である。
チェーンは油その他の汚れで茶色くなっていたので、パーツクリーナーで洗浄。本来の銀色になった。
チェーンをつなぐ際は2種類の道具を使う。
一つは外装変速機のチェーンはテンションがかかっているので作業しにくい。針金で結んでも良いのだが、専用の保持器具があるので使用。
もう一つはこれがないと話にならないチェーン切。切と言っても繋ぐときにも使う。使い方に気を付けないと偏心してピンを押し出す棒が折れる。今までに2台折ってしまった。もう40年物のがまだ使えるので、使用。ただし最近の11段、12段のものはチェーンが薄すぎるので使えない。じりじりと芯を折らないように押し込めていく。
次はワイヤー類の配線。先日左右のケーブルの長さが不均等だったのが気になったので、前側をカット。
これは変更前
これは変更後
性能に全然影響がないこだわりである。
ワイヤーに抵抗があるのは操作時レバーが重くなるので(自分で使うものではないが)嫌いだ。インナーワイヤーは摩擦を減らすコーティングをしたもの、アウターワイヤーはプラスチックのライナーが入ったもの、さらにワイヤー専用グリス(粘度の低いもの)を使う。
エンドキャップはアウターケーブルの色に合わせて赤。
変速ワイヤーを張る前フレーム側の変速調整ボルトがあまりにも薄汚れていたので削って本来の色にした。
ブレーキが意外に難しい。
廉価帯のスポーツバイクによく使われるVブレーキ。調整幅が大きいのでどんな車体にも付けられるが、調整幅が大きいために逆に正確に取り付けるのが意外と難しい。
ガイドを使ってシューを固定していく。若干前よりに狭くセットできる便利な器具なのだが、試走したらVブレーキのシューは前後が長すぎるのでキキーと鳴いてしまった。車輪に平行になるよう調整し直し。
最後に変速ワイヤーの配線。後ろは簡単なのだが、前が複数段あると調整が面倒。上から見てクロスになる前外、後ろ内の際にチェーンが干渉する。シマノのマニュアル通りに調整するのだが、なかなかうまく決まらない。
チェーンのクロスする使用法は本来チェーンを痛めるので推奨しないということで、そこそこで妥協。
そしてようやく完成。新品だったら1週間あればできるが、磨きと塗装もあったので、2か月近くかかった。(毎日3時間ほどしかやっていないが)
原価は約¥5万、人件費を入れると¥10万くらいか。Mさん、¥2万ではお得だよ。
さて、落ち着いて旅の準備にかかろう。いつ出発するかなぁ。